悪魔と時間
「馬鹿、一度契約したら契約者が死ぬまで、離れられないんだよ。説明書に書いてあっただろ?」


悪魔と名乗る男は、私が放り投げた取扱説明書を拾い投げてよこす。


「契約って何?私、そんなのした覚えはないわよ」


そう言って、示された説明書を手に取る。




―この本は、悪魔との契約書です。

本を捲ると契約が成立します。








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