悪魔と時間
「じゃあ、どうしたら俺が悪魔だと信じる?」


ため息をつきながら、男はしゃがみ込み未来の顔を覗き込む。


突然の美形のアップに、見とれてしまう。


悪魔は人を惑わすために、天使より美しいと聞く。


この男が悪魔であることを否定しながらも、どこか認めている自分に気づく。


悪魔ならこんなにきれいでも仕方がない。
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