悪魔と時間
「お前、部屋に運べば契約するって言っただろ」


悪魔は私を睨みつけながら言う。


「そんな事言った覚えないけど・・・」


私は睨みつける視線を受け流し、からかうように言う。


そんな事は言っていない。


もちろん、そうとれるようなことは言ったのは事実だけれども、勘違いしたのはそっちが悪い。


悪魔が不適に笑う私に頭を抱える様子に、かわいいと思ってしまう。
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