悪魔と時間
第4章~悪魔と契約~
「そんなにあいつが大事なのか?」


悪魔は不思議そうに尋ねた。


悪魔に家族という概念はない。


「当たり前でしょ。家族なんだから」


家族を失う辛さはもう二度と味わいたくない。


正樹の両親が私に居場所を与え、正樹が私の存在理由を与えてくれた。


だから、何よりも誰よりも大切だ。
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