悪魔と時間
｢千夏、今日も泊まっていく？｣


可能な限り圭一と２人きりにならないことが得策だ。


２人きりにならなければ何もされないという保証はどこにもない


でも、危険度は下がるだろう。


千夏は千夏で圭一と一緒にいたいのだから利害は一致する。


幸い明日は土曜日、多少の寝不足も日常生活に支障をきたさない。


７時になると早く帰れと言う私から、｢泊まっていくか？｣という問いかけに、千夏は私がが気を使っているのだと勘違いする。


心の中で「ごめん」と謝って千夏の返答を待つ。


と、言っても一人暮らしの千夏に心配する家族もいない。


当然、翌日が休みの金曜日は私の了承さえ得られれば、たとえ得られなくても泊まっていく。
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