悪魔と時間
第6章~悪魔と恋人~
「・・・」


体に布団以外の重さを感じ目を覚ます。


隣で寝ているはずの千夏が寝ぼけたのかと思い、千夏用に用意した布団に移るために上半身を起こす。


「$%&#:=;」


予想だにしない人物の存在に叫ぶのを必死で堪える。


そして、月明かりを頼りにその人物を再度確認した。


「……悔しいけど、綺麗だわ」


悪魔はやっぱり夜の方が綺麗なのかもしれない。


今まで見たことのない美しい顔に叩き起こす事をためらう。


仕方なく自分の布団を抜け出すと千夏の布団へ潜り込む。
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