G R E E N



数日経って、明菜と亮平君は付き合うことになった。

最初に私のところに報告にきてくれて、明菜は言った。

『蒼、わたし覚悟決めたよ。』

「…覚悟?」

『蒼が亮平に送ったメール見せてもらった!あれで、わたしも決めたんだ。リィには私から話す。わかってもらえるかわからないけれど、正直に話して、リィがまたわたしに笑ってくれる日を信じてみる。』

「そっかそっか!ひとまずおめでとう。何かあったら、いつでも話してね?」

『蒼、本当ありがとうな。俺、絶対に明菜のこと幸せにするから。』







…これでよかったのかな?


リィ、

リィは裏切られたわけじゃないよ?

私がいるから。



まだ、まともに話したこともないリィにわたしは想いを馳せた。





.
< 106 / 255 >

この作品をシェア

pagetop