G R E E N
数日経って、明菜と亮平君は付き合うことになった。
最初に私のところに報告にきてくれて、明菜は言った。
『蒼、わたし覚悟決めたよ。』
「…覚悟?」
『蒼が亮平に送ったメール見せてもらった!あれで、わたしも決めたんだ。リィには私から話す。わかってもらえるかわからないけれど、正直に話して、リィがまたわたしに笑ってくれる日を信じてみる。』
「そっかそっか!ひとまずおめでとう。何かあったら、いつでも話してね?」
『蒼、本当ありがとうな。俺、絶対に明菜のこと幸せにするから。』
…これでよかったのかな?
リィ、
リィは裏切られたわけじゃないよ?
私がいるから。
まだ、まともに話したこともないリィにわたしは想いを馳せた。
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