G R E E N
「それじゃ、私も言えないよ〜。」
『え〜、言えよ!俺らの仲じゃん!?』
…そう言われてもなぁ。
でも、ここまで来て気付いてもらえてないなら、言わなきゃ伝わらないのかな?
てか、やっぱ本当は気付いてるんじゃないの?
自分で言うのもなんだけど、私はわかりやすい。
ミヤ君を好きだと気付いたあの日から、笑顔が増えた。
毎日がキラキラしてた。
君からの電話やメールが嬉しくて、着信の曲もミヤ君だけ、みんなとは違う。
携帯のランプだって、君の着信を知らせるときはピンクに光る。
そんな時はいつだって気持ちが1センチ浮き上がるような気がした。
君のサッカーを頑張ってる姿を見て、わたしも吹奏楽を頑張ろうと思えた。
…君が辛いときには、誰より最初に気付いて傍にいたいと思った。
わたしの毎日は、息の白くなる朝も木漏れ日の揺れる昼も風が冷たい夜も…ミヤ君で溢れてた。
そんな私の変化にミヤ君は本当に気付いていないの?
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