G R E E N
朝練の帰り道、ちょうど練習を終えたサッカー部軍団と鉢合わせた。
『あっ部長〜おつかれ!』
「相変わらず、今日も早いな!」
私とミヤ君のことは誰も知らない。
だから何事もなかったようにノリのいいみんなが話しかけてくれる。
うわー!
ミヤ君もいるのに、みんな話し掛けないで!
わたしはどうしていいか、挙動不審になってた。
「おっおはよう!」
にゃー!
絶対変な声だったよ。
ミヤ君どう思ったかな?
『なーに、変な声だしてんの!何か変わったことでもあった?』
ニヤっと笑って、ミヤ君が話し掛けてきた。
私たぶん、真っ赤だ…。
てか、
ぜーーーーったい、わざとだ!
自分ばっか余裕ぶっちゃって!
負けないんだから!
「………!そ、そんなことないし!ミヤ君こそ機嫌いいんじゃない!?」
『………そっそーんなことないよ?ばーか!』
「へへっ♪」
『笑うとキモイから、変な笑い方すんなし!笑』
なんか、私達変わらないな。
そう思ったら、自然と笑いが零れた。
変な緊張はいらない。
私の弱い部分も強がってしまう性格も…全部知ってる人だから。
自然体に等身大でいればいいんだ。
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