G R E E N



『待たせてごめんね?寒かったでしょ?』

「ちょー寒かった!」

『えー!マヂごめん!』

「嘘うそ!待つの嫌いじゃないよ?部長の家どっちの方?」

『ありがと。私の家は駅と逆なんだぁ。』

「まぢ!?俺と一緒じゃん!家まで送ってくよ♪」

『えっ家まで来たら、遠回りじゃない?悪いから、分かれ道まででいーよ?』

「いーのいーの!彼女なんだから、遠慮しない!」




【彼女なんだから】の一言につい照れてしまった。


いつもの帰り道。

二人で帰るだけで、寒さもやわらぐような気がした。





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