G R E E N


声のするほうを見ると健吾君たちサッカー部の何人かが私服で改札から出てきた。

健吾君はミヤ君と同じクラスだから、何度か話したことがある。

笑顔がすごく人懐っこくて、イケメン。
顔だけなら…ミヤ君よりかっこいいかも。笑


いつも、わたしがミヤ君に話し掛けに行くとさりげなく席を外して二人にしてくれたり、ものすごく空気の読める人だ。



『こんなとこで何してんの〜?』

「あっ…ミヤ君待ってるんだ。」

なんか、わたし今すごい彼女っぽい!


『なーるほど、だからミヤがこっちのほう来てたのか!ミヤの家は違う電車だからさぁ。しかもあいつ今日は私服OKなのに、わざわざ制服できてたのは部長に合わせてたんだな♪』

「えっそうなの?んじゃ、ミヤ君は?」


一緒に来ているはずのミヤ君の姿が見えない。



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