G R E E N



普段は自転車で一緒に帰るから、手なんか繋がない。


二人で手を繋いで歩く道程は、疲れなんかなくて、驚くほど楽しかった。


冬の夜空はどこまでも澄み渡っていて、星達だけがわたしたち二人を見守ってる。



「…へへ。なんか普段は手とか繋がないから、こうやって歩けるの楽しいな。」

『そうだな。なんか新鮮!』

「それにね、冬の夜ってなんか寂しいじゃん?家にいても夜中なのにミヤ君に会いたくなるの。だから、今すごい嬉しい!」

『…もお!そういう可愛いこと言わないの!そんなこと言ったら…こうするよ?』


ミヤ君は私を引き寄せた。




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