G R E E N

そこからは真紀たちを探して、一目の着かない木陰やベンチを探し歩いた。



その時、真紀の声が聞こえたような気がした!


「ねぇ!今あっちのほうから声しなかった?」

『そう?気せいじゃね?』

確かに聞こえたような気がしたんだけどなぁ。

「んー、そっかぁ。」

『なんか見つからないな。もういっか!』

「これだけ見てもいないんだもんね。どっかで休む?」



二人とも飽きてしまって、近くのベンチに腰掛けた。



…後から真紀に聞いた話しだと、あの時は本当に近くにいたらしい。

やっぱ、吹奏楽で鍛えた私の耳は伊達じゃない。笑






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