G R E E N


少し落ちついた様子のリィ。


『部長…、ありがとね?』


きっとリィは私が何を思ってここに来たかなんてわかってるんだろう。

喉なんて…二人とも渇いてないんだから。



『私ね…、前から部長と話してみたかったの。私の事…知ってたでしょ?』

「うん。リィの状況だけは知ってた。だから私も話してみたいって思ってた。リィの気持ちまでは知らないから。私が…前に中田君と付き合ってたこと、リィも知ってたんでしょ?だから…」

『知ってたよ。ヒロに彼女ができたときは私も驚いた。でも、だから…部長だけは…私の気持ちわかってくれるって思った。』

「うん。私達今まで話したことなかったけど、似た者同士だったんだよ。」


『…うん。うん。』



リィは少し頷くと目からぽろぽろと涙をこぼした。




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