G R E E N


まだミヤ君と付き合う前。

お互いの気持ちになんとなく気づいてた頃の話。

その時私とミヤ君はいつものように電話で話していた。


……………



『てか、俺らマヂ電話しすぎじゃね!?』

「ねー!なんか付き合ってるみたいじゃん!」

…私の精一杯のアピールだった。
気づいてほしい…。


『たしかにー!でも部長はヒロの元カノだからなぁー。』


そう…………。

立場上はミヤ君の友達の元カノ。

しかも私はミヤ君に相談までしてた。

恋愛対象にはなれないの?

その時の私はミヤ君しか見えてなかった。

ミヤ君に女の子として見てもらいたかった。

だからつい言っちゃったんだ。


「………そんなことミヤ君が気にするなら、ヒロと付き合わなきゃよかった。」



.
< 211 / 255 >

この作品をシェア

pagetop