G R E E N

ポタージュとマフラーと君



帰りは当たり前かのようにミヤ君と一緒だった。

『なんか、本当ヒロわかんねぇや。俺にはあそこまで人を好きにはなれない。』

「ん〜、確かにね。まぁ後は二人の問題だよね。」



ミヤ君は去る者追わずな部分がある。

だから、たまに不安にもなるんだ。
私のほうが好きの気持ちが大きいんだな…って。




その日はなんとなく話すこともなく、お互いに何か考えながら帰る感じになった。



やっぱり、わたしも動揺してるのかな?


ヒロと関わると、どうしても隣にいてくれてる人が突然いなくなる恐怖にかられる。

あの頃の記憶が…蘇る。




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