G R E E N



私が黙っているとミヤ君が突然、コンビニを見て言った。

『…あっ、コンビニ寄っていい?ガム買いたいんだわ。』

「ん?いいよ。」



二人で自転車をとめてコンビニに入る。


その日はとても寒くて、コンビニに入ると暖かさに心が満たされた。

ミヤ君がガムを探してる間、わたしはいろいろと見て回ってた。

こんな日には暖かい飲み物が欲しくなる。

コンビニの棚もすっかり衣更えをして、ホットの飲み物やおでんが主役をはっていた。

コーンポタージュやココアを飲むと暖かさで体がほっこりするんだ。

見ているだけでも幸せになりそう。


…このままだと本当にほしくなっちゃうから我慢しよう!


私はミヤ君を探してお菓子コーナーへ向かった。


あれっ?ミヤ君いない?


キョロキョロと探すとしばらくしてレジに頭一つ飛び抜けた姿が見えた。



『おい、ばかー?買ったからもう行くよ?』


いつの間にあんなところまで行ったんだろ?


「はーい!今行くね!」



.
< 217 / 255 >

この作品をシェア

pagetop