G R E E N


外に出て、二人で駐車場の端の陰になってるところに腰掛けた。



『俺、パン買ったから食っていい?腹減っちったんだ。』

「まぢか。いいよー!んじゃ、私も飲み物買ってこようかなぁ。」

さっきのコーンポタージュの誘惑が頭をかすめ、立ち上がろうとした時…ミヤ君に手を引っ張られ、隣に寄せられた。


「えっ?何、どしたの?」


ミヤ君は何でもないような顔をして、コンビニ袋に手を入れた。


『お前のはここにあるから。』


そう言って、ミヤ君は私の頭の上にトンッとポタージュをのせてくれた。


「えっこれ…?」

『さっき一緒に買っといた。欲しかったんでしょ?』


何気ない感じで言ってるけど…きっと今日いろいろあった私を気にかけてくれてるんだ。


本当に…こういう所…優しいんだから。

なんで私の心わかっちゃうんだろうな?


複雑な気持ちも言葉にならない想いも…こんなに汲み取って安心させてくれるのは君だけだよ…。



「…ありがとう。」

『どーいたしまして♪』





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