G R E E N


ミヤ君ともっと一緒にいたい!

学校でも、家でも頭からミヤ君が離れなかった。


特に一緒に帰った日はさっきまで一緒にいたはずなのに、すぐに会いたくて。



今日も夜中にどうしても会いたくなって、会いたくて会いたくて…せめて声だけでも聞きたくて。

深夜1時、携帯に手を延ばした。


『もしもし〜♪部長かにゃ?』

「あっ起きてた?よかったぁ。」

『どしたんさー?』

「ん〜なんとなく?」

『あははっ、やっぱお前バカだなぁ。』

「もう!…てかね。わがまま言っていい?」

『なになに?肉まんでも食べたいの?』

「そんなんじゃないしー!…何かね、今すごく会いたい。さっきまで一緒にいたけど、それでも会いたい…。」

『…もう!そんな可愛いこと言わないの!…俺だって会いたくなるでしょ…?』

「…だってー。…会いたいもんは会いたいんだもん。」

『…………。』


…あれっ?
さすがに、うざかったかな…?

黙ったミヤ君に不安が募る。



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