G R E E N
でも……ミヤ君を支えるのは私しかいない。
久しぶりに電話をかけた。
本当は久しぶりではないのかもしれないけれど、ミヤ君の怪我以来なんとなく意識してしまって掛けづらくなってた。
いつも…どんな風にかけてたっけ?
どんな話ししてたっけ?
もうなにもかもが前とは違うように感じた。
『…もしもし?』
「あっミヤ君?今何してたー?」
『あー寝てた。』
「そ、そっかぁ。…足の具合どう?」
『べつに。』
「痛くないの?自転車こいでるみたいだけど?」
『あーまーたいしたことないし。』
「そっかぁ…。」
『…………。』
「…今度久しぶりに帰れたら、一緒に帰りたいね?」
『あーそう?…したら明日は?』
「大丈夫!」
『んじゃ、また明日ね。おやすみ。』
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