G R E E N
聖なる夜には珈琲を
「はぁー」
『何々、その溜息?』
「だってぇ。世間はクリスマスだよ?クリスマスだよ?クリスマ…」
『はーいはい、そう何度も言わなくてもわかったから。蒼はどうすんの?クリスマス?』
「…知らない。部活じゃない?もう、部長特権でみんな巻き込んでクリスマス特訓とかにしちゃおうかなぁ。」
『それ、まぢみんなにキレられるよ。笑』
「ですよねー!笑」
『ですよねー!って、話じゃないでしょ?どうすんの?ミヤ君?相変わらず?』
「…うん。会ってない。メールはしてるけど、前みたいな感じじゃなくて、毎日何とか繋いでるって感じ。」
『そっかぁ。』
「多分、もう好きなのは私だけなんだよ。クリスマスくらい一緒に過ごしたいけど、一緒に過ごすのも恐い。」
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