G R E E N



それからミヤ君とのメールは続いた。

メールは特に何か話すでもなく、テレビの話、部活の話、…たわいもない話ばかりだった。


そんなときにミヤ君から

『いきなりだけどさ、部長はまだヒロが好きなの?』



びっくりした。
でも、きっとずっと聞こうか迷っていたのだろう。
初めて廊下で話した日のことを覚えていたのは、きっと私だけではないから。

話そうか迷ったけど、誰かに聞いてほしかった。

“まだ好きなの?”って笑われるのが恐かった。

私だけが時間に取り残されているようで、恐かった。


だから君を試すようなことをしてしまったんだよ


「ミヤ君からはどう見える?」

返事はすぐ来た。
わかってて用意していたんだね。

『俺からはまだ好きなように見えるよ?』




一瞬、涙が出るかと思った。

やっぱり。

…ミヤ君ならわかっていてくれるような気がしたんだ。





『やっぱり、好きだったんだね。見てれば何となくわかってたよ。俺は部長応援するから!サッカー部もみんな部長の味方だからさ!頑張ってよ!』




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