G R E E N



そして放課後、わたしは明奈の様子が気になって部活のあとにすぐ明奈のもとへ向かった。


するとバスケ部の子たちがみんな泣いている。


『…っ、どうしたの!?』

「あっ、蒼…あのね…」


どうやらミーティングで本音を言ったものの、美穂ちゃんは帰ってしまったらしい。
本当に辞めるのかもしれない、ということだった。


滅多に泣かない明奈まで泣いている。


『大丈夫?…なんかじゃないよね、ごめん。でもみんなが伝えたいこと伝えたのなら、あとは美穂ちゃん次第だね。今日はみんなお疲れさま。』

「蒼ー、本当ありがとう。本当ごめんね。」



でも、明奈の様子はそれだけではないような気がする…。


『ねぇ、明奈?今話したことが全部?まだ何か我慢してない?私には遠慮しないでいいから!何かあるなら話して?』


「………蒼。実はヒロがね……」



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