G R E E N
芽吹くみどり
でも………
『………んー、そういうわけじゃないよ!何か暇だったから、ミヤ君と話してみたくなって!うちらメールめっちゃしてるのに、あんまり話したことなかったじゃん?』
「……そっか、そっか!そんなに俺が恋しかったか!」
『何、言ってんの!もぅ、まったく 笑』
ごまかしちゃった。
ヒロに戸惑った自分を、まだ心にヒロが残ってる自分を、君には知られたくないって思っちゃったんだ。
助けがほしくなったときに、真っ先に声が聞きたくなったのは、君だった。
だから、ミヤ君にはヒロの話をしたくなかったんだよ?
でも、君はそんな私の変化には全く気付いてなかったんだろうね。
自分のことに関しては自信がないんだから。
だから、私がまた落ち込んでると思って、何も言わずにいつものように笑い話に変えてくれるんだ。
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