G R E E N



……………!


ひとまず真紀ともう一度無言の会話をして教室を移動する。



声が届かないところまで来てから、一気に二人で話し出す。

『今の話さ…私のことだよね?』

「この学校で部長なんてあだ名は、蒼だけっしょ?」


なんか無性に照れくさくなって、身体の体温があがったような気がした。


「ちょっと、蒼!顔が真っ赤だから!笑 中学生みたいな反応しないでよ!笑」

『実はさ、この前ミヤ君と初めて電話したんだよね。それから結構電話したりしてて…メールも毎日してんだ。』

「何それー!聞いてないし!電話そんなにしてんの?」

『ん〜、週に2、3日くらい?』

「それ、私と勇樹より電話してるから!…仲良いんだねぇ♪」

『いや、でも実際会って話したりはしたことないから!学校だと話さないし…まだわかんないよ。』

「でも楽しいんでしょ?」

『…うん。』




そう、本当にミヤ君とのメールや電話は楽しかった。
くだらない話ばっかしていたけど、気を使わずに素直に話せる自分がいたんだ。







.
< 50 / 255 >

この作品をシェア

pagetop