G R E E N
……………!
ひとまず真紀ともう一度無言の会話をして教室を移動する。
声が届かないところまで来てから、一気に二人で話し出す。
『今の話さ…私のことだよね?』
「この学校で部長なんてあだ名は、蒼だけっしょ?」
なんか無性に照れくさくなって、身体の体温があがったような気がした。
「ちょっと、蒼!顔が真っ赤だから!笑 中学生みたいな反応しないでよ!笑」
『実はさ、この前ミヤ君と初めて電話したんだよね。それから結構電話したりしてて…メールも毎日してんだ。』
「何それー!聞いてないし!電話そんなにしてんの?」
『ん〜、週に2、3日くらい?』
「それ、私と勇樹より電話してるから!…仲良いんだねぇ♪」
『いや、でも実際会って話したりはしたことないから!学校だと話さないし…まだわかんないよ。』
「でも楽しいんでしょ?」
『…うん。』
そう、本当にミヤ君とのメールや電話は楽しかった。
くだらない話ばっかしていたけど、気を使わずに素直に話せる自分がいたんだ。
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