G R E E N
白いユニフォーム
自分の想いに気がついたものの…夏休みになって、ミヤ君とは会えない日々が続く。
だから、吹奏楽部の部室から見えるサッカー部の練習風景の中にミヤ君を探すのがわたしの日課になってた。
『またー!ミヤ君探して!階段はすっかり蒼のポジションだね♪』
「そうなの♪ここで練習してると…みるみるやる気が!真紀も勇樹探す?」
『…はいはい。私はこっからじゃ見えないから、あんたの視力おかしいよ。笑』
そう、自分の気持ちに気がついてからは毎日が楽しかった。
その楽しい毎日での出来事や部活のこと、何気ないことをミヤ君とメールや電話でやり取りすることは私の喜びだった。
そして、夏になって吹奏楽部も本格的な練習になる。
大好きだった先輩たちも引退してしまって、いよいよ私たちが部を引っ張っていくんだ。
毎日、キラキラした色と音が溢れ出している。
3階にある部室から見える夏の空はどこまでも青く澄み渡っていたんだ。
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