G R E E N


コンビニまでは歩いて3分くらい。
もっと遠ければいいのに…。

一歩前を歩くミヤ君を見つめる。


背中大きいなぁ。
何かこの背中は安心する。
ミヤ君が男の子なんだって、改めて思う。





お酒の力だろうか、暑さに大胆になったのか、夏の夜の暗闇の中で私は前を歩くミヤ君の手を取った。


『…ん?どした?まだフラフラする?』

「…ん〜、うん。」

『もうちょっとでコンビニだからなぁ!頑張れ!』



本当はもうフラついてなかったんだよ?

暗くて、よかった。
その時の私の顔はきっと真っ赤だっただろう。


でも大きくてゴツゴツしたミヤ君の手はとても居心地がよくて、君の隣にずっといたいって思ったんだ。




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