G R E E N



教室には文化祭の準備なのか、ダンボールがいっぱいでくつろぐにはもってこいだった。


『あーやべ、俺だいぶ酔ってきた。ほらー蒼ーこっちおいでー♪』

えっ?ミヤ君だいぶ酔ってる…?
てか、今「部長」じゃなくて名前で呼ばれた!?

私がアタフタしていると、亮平君が...

「うわっ、忘れてた!ミヤも弱いんだった!ごめ、蒼ちょっと相手してやって?」

『弱くねーし!亮平うるせーぞ!ほら〜蒼〜俺のとこおいで〜!』


ミヤ君が両手を広げて、わたしを呼んでいる。

好きな人に呼ばれて嬉しくない女の子なんて、いるのかな?

…もう、どうにでもなれ!


私はミヤ君の隣にくっついて座った。






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