G R E E N


『ちーがーう!こっちでしょ?』

そう言って、ミヤ君は足の間に私を移動させて後ろから抱きしめてきた。



…………ちょ!ちょちょっ!

私の内心はバクバクものだ。

昨日まではメールと電話しかしてなくて…今日は初めて遊んで?

数時間前までは手を繋ぐだけであんなにドキドキしていたのに?

今のこの状況は私の心臓に悪すぎる!


「ちょっ!ミヤ君!これはまずいって!」

『ん〜?なんで?いいじゃん♪』



うわー酔ってるー!
でも酔ってるせいで顔がふにゃんってなってて、可愛い…。


って!おい!
流されちゃだめだ!

「ミヤ君!さすがにこの態勢はまずくない?」

『えー。俺はこのままがいい!蒼はイヤなの?』


…あぁ、もうずるいです。
そんな顔で言われたら、もう許しちゃうや。






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