G R E E N


まだ勇樹は来ない。
ミヤ君に電話も繋がらない。


…もう一緒に文化祭回るのは無理かな?
こんなことになるなら初めから誘っとけばよかった…。


諦めかけてたその時、息を切らした一人で勇樹が帰ってきた。

『遅くなってごめん。今、ミヤ来るから!』

「蒼よかったね!勇樹たまには役に立つじゃーん!」


きっと勇樹は人が溢れる校内を走り回ってくれたんだ。
真紀もずっと一緒に待っていてくれた。

…あとは私が頑張るだけ。



その時、ミヤ君が歩きながらやって来た。


『あっ!部長〜♪俺のこと探してたんだって?なになに?』





.
< 88 / 255 >

この作品をシェア

pagetop