G R E E N
まだ勇樹は来ない。
ミヤ君に電話も繋がらない。
…もう一緒に文化祭回るのは無理かな?
こんなことになるなら初めから誘っとけばよかった…。
諦めかけてたその時、息を切らした一人で勇樹が帰ってきた。
『遅くなってごめん。今、ミヤ来るから!』
「蒼よかったね!勇樹たまには役に立つじゃーん!」
きっと勇樹は人が溢れる校内を走り回ってくれたんだ。
真紀もずっと一緒に待っていてくれた。
…あとは私が頑張るだけ。
その時、ミヤ君が歩きながらやって来た。
『あっ!部長〜♪俺のこと探してたんだって?なになに?』
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