G R E E N
「あっきっな〜♪ちょっとちょっとー!私に何か話すことあるんじゃないのー?」
私は浮かれた足取りで明菜に会いにきてた。
『うわー。なんか、めんどくさいテンションの蒼が来たー。あんたこそ、文化祭のこと噂になってるけど?』
わたしは明菜に、ミヤ君と文化祭まわったことを事細かにノロケた。
『へぇー。よかったね♪あとは時間の問題かしら?』
「うーん?でも。そろそろ気持ちは伝えるつもり。…で!明菜の話が聞きたいんですけど!亮平君とまわったんでしょ?」
『………うん。すごく楽しかったよ?今まで友達だったけど二人でいるのとか初めてだったから、亮平も男の子なんだなって意識したし。』
おっ!
亮平君、これはイイ感じだぞ!
内心そんなことで浮かれた私は軽はずみにも
「んじゃ、好きなんだ!?」
と、聞いてしまった。
次の瞬間
明菜はいつもの笑顔をくずして、すごく辛そうに泣きながら言ったんだ。
『…うん。好き。…………でも、ダメなの。好きになっちゃいけないの。』
「…………………え?」
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