まんがみたいな恋なんて
…ひゃぁ、やっばーい。

なにこの展開…ありえないし。



暖かい陽だまりの中、軽い冷房が気持ちいい。

たくさんある雑誌の中から、あたしはひとつの雑誌を手に取り、読んでいた。

そしてその内容を、批判的に受け止める。

それなら読むなって話しなんだけど…

ついなんとなく、読んでしまう。



「紀依、キイ姉。も、行こ?」

「うん」

雑誌を無造作に置き、あたしは振り返った。


「…姉ちゃんまた、少女漫画読んでたの?」

2つ年下の妹である美依が、嫌味まじりに言った。


「…別にいーじゃんっ」

「…好きだねえ」


ため息混じりに言うもんだから、あたしはなんだかムカッとした。


生意気な中坊め
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