まんがみたいな恋なんて
ぽかぽか陽気に包まれて、なんだか眠くなってきた。

くぁ~、っとあたしは、欠伸をひとつ。


「姉ちゃん…我が姉ながら、色気ないねー…」

美依がまたあたしのこと、まじまじと見ながら言った。

なんだよ別に、あんたに関係ないしっ。


「なーに?自分は色気、あるってか?」

あたしも負けじと美依に反論をする。

美依は「えーっ…」とした顔であたしを見た。


「姉ちゃん…妹にそんな質問するなんて…へんた」

「うっさい!なんでさ?!」

「…そーゆうのが色気ないんだってば」


うっ、と弱くなるあたし。

ま、いーんだけどね。

色気より食い気ですから。
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