まんがみたいな恋なんて
ピロロロロロ


携帯が鳴ったかと思ったら、あたしのじゃなくて美依のだった。

「…ちょっとでてくる」

そう言って、美依は携帯片手に歩いていった。


…美依とは普段、ケッコー仲のいい1姉としては、きっと彼女は男から電話がきたんだろう。

そうに違いない、と、あたしは確信した。


ロングヘアーで、サラサラの髪の毛。

とってもスタイルのいいワケじゃないけど、どこか可愛げのある顔立ち。

そしてなにより、モテキャラである、我が妹…。


これだけは、嫌でも思い知らされる。

実際美依は、今までケッコーな数の男と付き合ってきたはず。


別にあたしが誰と付き合いたいってワケでもないんだけどね?


だけど正直…フクザツなのだ
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop