サルビア
part5
ほんまの気持ち
家に帰って来たあたしを待っていたのは、真っ暗な部屋と、お風呂から聞こえるシャワーの流れ続ける音だった。
エリはこんな時間に、風呂に入ってんのか…?
かれこれあたしが家を出てから、2時間くらいが過ぎていた。
台所の電気を付けると、テーブルの上にあった、白い封筒に目を奪われた。
近くに寄って、封筒に書かれている文字を、覗きこんだ。
『朝日へ』
それを見た瞬間、あたしの頭に、悪夢がよぎった。
「エリ!エリ!」
大声で叫びながら、風呂場へ走った。
大丈夫…大丈夫…
自分に言い聞かせながら、返事のない扉の前で、「エリ~!」ともう1度叫んだ。
風呂場からは何の返答もなく、ひたすら流れ続けるシャワーの音が、あたしの不安に拍車をかけた。
「エリ!」
エリはこんな時間に、風呂に入ってんのか…?
かれこれあたしが家を出てから、2時間くらいが過ぎていた。
台所の電気を付けると、テーブルの上にあった、白い封筒に目を奪われた。
近くに寄って、封筒に書かれている文字を、覗きこんだ。
『朝日へ』
それを見た瞬間、あたしの頭に、悪夢がよぎった。
「エリ!エリ!」
大声で叫びながら、風呂場へ走った。
大丈夫…大丈夫…
自分に言い聞かせながら、返事のない扉の前で、「エリ~!」ともう1度叫んだ。
風呂場からは何の返答もなく、ひたすら流れ続けるシャワーの音が、あたしの不安に拍車をかけた。
「エリ!」