サルビア
エリのお葬式は、母親方の親戚だけで、ひそやかに行われた。
エリは同時に、母親にも手紙を、送っていたようだった。
お母さんへ
あたしは正直散々な母親のあんたが、1度は嫌いになりました。
でもな、未だに、お母さんが言ってくれた言葉で、忘れられへん言葉がある。
「夕日、あたしは朝日よりも、あんたを選んでん。
朝日と違って人見知りばっかりして、あたしにしかなつかへんあんたが、あたしは可愛くて仕方がなかった。
あたしはな、朝日が昇って夕日が沈む、海になりたい。
でもな、あたしのとこに戻って来るんは、夕日、あんたやで?
きっとあたしに似て淋しがり屋のあんたには、必ず受け入れてくれる、大きな海があるから。
お父さんがいんくっても、あたしは夕日を、いつもいつも大きな愛で、待ってるからな」って。
お母さんも、お父さんに裏切られて、色々大変やったんやろうな。
でもその言葉のおかげで、あたしは死ぬまで、お母さんを信じてたよ。
でもあたし以上に、お母さんの方が淋しがり屋やんなぁ…
なぁ、あたしは何となく疲れてしまったから、先に行ってしまうけど、あたしはお母さんが、大好きでした。
お母さん、これからも、頑張って!
エリは同時に、母親にも手紙を、送っていたようだった。
お母さんへ
あたしは正直散々な母親のあんたが、1度は嫌いになりました。
でもな、未だに、お母さんが言ってくれた言葉で、忘れられへん言葉がある。
「夕日、あたしは朝日よりも、あんたを選んでん。
朝日と違って人見知りばっかりして、あたしにしかなつかへんあんたが、あたしは可愛くて仕方がなかった。
あたしはな、朝日が昇って夕日が沈む、海になりたい。
でもな、あたしのとこに戻って来るんは、夕日、あんたやで?
きっとあたしに似て淋しがり屋のあんたには、必ず受け入れてくれる、大きな海があるから。
お父さんがいんくっても、あたしは夕日を、いつもいつも大きな愛で、待ってるからな」って。
お母さんも、お父さんに裏切られて、色々大変やったんやろうな。
でもその言葉のおかげで、あたしは死ぬまで、お母さんを信じてたよ。
でもあたし以上に、お母さんの方が淋しがり屋やんなぁ…
なぁ、あたしは何となく疲れてしまったから、先に行ってしまうけど、あたしはお母さんが、大好きでした。
お母さん、これからも、頑張って!