サルビア
それから何日かが過ぎた。

エリは言葉通り、ホンマにバリバリ働いていた。

エリが本気で仕事をしたら、あたしがどれだけ頑張っても全く追い付かないほどに、エリは稼いでいた。

そしてそのお金を持って、涼のお店に飲みに行っているようだった。

あたしの中の嫉妬や妬みは、消そうと思っても、涼が絡むとやっぱり消せなかった。


あたしも久しぶりに、涼に会いに行こうかな…

そう思っていた時だった。

タイミング良く、涼の方から、電話があった。

「おう!元気にしてるんか?ちっとも連絡くれんで!」

久しぶりに聞いた涼の声に、やっぱり好きやなって実感した。

そして涼は、「話があるから、今日お店に来て!」と言った。

「わかったぁ!久しぶりに、飲みに行くわぁ!」

何気なく言ったが、あたしの心は、久しぶりに涼に会える嬉しさでいっぱいやった。


話って何やろう…

そう思ったが、気にもとめず、まぁお店に呼ぶ口実かなって思った。


< 76 / 129 >

この作品をシェア

pagetop