サルビア

━そして次の日━


仕事に出勤して、更衣室に入ると、あたしは唖然とした…


あたしのロッカーに、風俗雑誌に載っていた、エリの切り抜きが、何枚か貼られている。

そしてそこには、「パンコ!」とか、「早やめろ!」とか、「枕営業すんな!」などと、書かれていた。

子供ちゃうねんから…

あたしは腹が立つよりも、お店の女の子の幼稚さに、呆れ果てた。


バタンッ…

そこにニヤニヤした顔で、ミオが入って来た。

あたしは何食わぬ顔で、その切り抜きを剥がして、ゴミ箱へ捨てると、さっさと着替えてお店に出た。

ミオはあたしが、あまりに平気な顔をしているので、悔しそうな顔をしていた。


あほらしい、こんな奴らには、絶対負けへん!


何日かの間、ミオ達の嫌がらせは続いた。

懲りもせずに切り抜きを貼ったり、店中にあたしの、悪口を言いふらしていた。

あたしは気にせずに、仕事に励んだ。

しかし以前よりもはるかに多く、あたしをエリだと思って見に来る、新規のお客さんが増えた。

何かおかしくない?




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