俺.AND.ROID
「ぶっ!あ~っはははは!」
俺は腹を抱えて思いっきり笑った。
こんな笑ったの久しぶりかもな。
当の本人は無表情のままなんとか保っているようだが、少し頬を赤らめて目が泳いでいる。
それがまたおかしくて…
「ぷ…くくくくっ」
「相楽さん、笑いすぎです」
恥ずかしさに耐えられなくなったのか、やっと俺を見て言ってきた。
「ご、ごめんごめん、あ~おもしれ~。お腹すいたの?なんか食べる?つってもインスタントラーメンくらいしかないけど」
お腹のすいたアンドロイドちゃんはコクリと頷くと、サッと立ち上がった。
「自分で作っていいですか?」
「あぁ、いーよ。そこの箱ん中から好きなのテキトーに選んで」
アンドロイドちゃんは少しムスッとしながらキッチンへ向かった。
はぁ~おかし。
にしてもすっげー音だったな。
あんな機械みたいな子でもやっぱ人間なんだなぁ。
なんて俺はアホみたいなことに感心して、再びこみ上げてきた笑いをなんとかこらえた。