俺.AND.ROID
出来上がったアツアツのラーメンをアンドロイドちゃんはひたすら口に運んでいる。
俺はその姿に圧倒された。
こんな上品な顔立ちで、いかにもおしとやかですって感じのアンドロイドちゃんからは想像できない食いっぷりだ。
よっぽどお腹がすいていたのだろうか、彼女の口は休まることをしらない。
俺は自分のラーメンを食いながらも、彼女の姿を横目で見ていた。
アンドロイドちゃんはあっと言う間に食べ終わり、無表情ながらもどこかしら満足そうだった。
「さきほどは驚かせてしまってすみませんでした」
「いやいや、面白いから許してやるよ」
まぁ、フツーに本音。
すると彼女は少しためらいがちにこう言った。
「…すみませんが、少しだけ横になってもよろしいでしょうか?」
疲れてるのかな。
俺と違って学校とか一生懸命頑張ってそうだし。
「あぁ、どーぞどーぞ」
俺は快く受け入れて、後ろのベッドを指差した。
彼女はベッドに吸い込まれるように寝ころぶと、すぐさま寝息をたてはじめた。