俺.AND.ROID
「お前さぁ…雪音のこと好きだろ?」
「は!?え…なに言ってんすか?」
「お前わかりやすすぎ。さっきから雪音の方ばっか見てるじゃねーか」
そう言って正樹さんは美姫とアンドロイドちゃんのいるテーブルを指差した。
「いつから?」
正樹さんは妙に嬉しそうだ。
いつから?って…
その前に俺はアンドロイドちゃんのことが好きなのか?
確かにこうやって目がいってしまうのはある。
けど…この感情が恋愛とかいうものなのかわからない。
つか恋愛なんて長いことしてないから忘れちまったのかも。
「さぁ?俺雪音サンのこと好きなんすかねぇ…」
「なに言ってんだ?お前。昨日雪音を連れこんだんだろ?まさか何もなかったわけじゃないだろ。お前に限って」
「え…」
「さっきここに来るまえに雪音に聞いたんだよ。お前んち泊めてもらったってね」
やべー。
「ありがとね。んで!どうなの?」
正樹さんは身を乗り出してきた。
その目は怒っているとか、そんなのより…
好奇で満ちていた。