恋愛日和 feat.ナナ ~ナナの想い~
「わぁ、ねえちゃん、ユウくんだって!ねぇちゃんと違って、超可愛いし、おしとかやな感じだね!・・・痛ってぇー。」

ユリのグーパンチが再び、ユウくんを襲う。

「あんたはねぇー!余計なこと言わなくていいの!」

「だってぇー。ほんとのことじゃんかぁー。」

ユウくんは、叩かれた頭をなでながら、ユリをうらめしそうに見上げている。


そんな二人のやり取りに。

私は思わず噴出してしまっていた。


「もうナナ!なに笑ってんのよ!」

私は涙目になりながら。

「あっ、うん、ごめんなさい。姉弟っていいなぁって思って、ほら私、一人っ子だから。」

そう言ってから。

「ユウくんお腹空いてるみたいだし、おやつでも作る?」

ユリにそう尋ねてみた。


「おやつ、お願いしまぁーす!」

ユリの返事よりも先に、ユウくんが応える。

ユリはあきらめたような顔で。

「・・・台所行こっか。」

そう言って。

私を台所へと案内してくれた。
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