恋愛日和 feat.ナナ ~ナナの想い~
台所に入ると。

「えっと、好きなように使ってくれていいから。あ、そういえばナナの荷物、あたしの部屋に持ってとくね。」

ユリはそう言うと、私の手から。

外泊用に準備してきたものを入れておいたカバンを受け取って。

台所から出て行ってしまう。


キョロキョロと、辺りを見回してから。

私は手を洗うと。

「失礼します。」

そう言ってから、冷蔵庫を開いた。


野菜にお肉にお魚に。

色々とあるから、夕食は大丈夫そう。


そんな中で。

色が変色しかかった、数本のさつまいもを見つけた私は、それを取り出すと。

スィートポテトなんていいかもしれない、と考えていた。
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