恋愛日和 feat.ナナ ~ナナの想い~
取り出したさつまいもを、洗っていると。

ユリが台所へと戻って来た。

「あっ、ユリ、使わせてもらってるね。このさつまいもで、スィートポテトなんかでもいい?」

私が尋ねると。

「スィートポテト!いいね、美味しそう!」

そう嬉しそうに応える。


洗い終えたさつまいもを、手早く切って、電子レンジにかける。

しばらくすれば。

さつまいもの甘い香りが、台所中に広がり始めた。


その瞬間。

もの凄い吐き気が、私を襲う・・・。

思わずシンク台に駆け寄って。

「うっ・・・。」

そう喘いで、私は咳き込んだ。
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