恋愛日和 feat.ナナ ~ナナの想い~
「・・・ナナ?」

駆け寄った来たユリが、そんな私の背中をさすりながら。

心配そうな顔で、私の顔をのぞき込む。


これって、まさか・・・?


顔の血の気が引いていくのが、自分でも分かった。

蒼白気味の私の顔に。

「まさか・・・、ナナ?」

ユリはそう言ったまま、私を見つめて、立ち尽くした。


背中をなでるユリの手のひらが。

小刻みに震えているのが、分かった。
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