恋愛日和 feat.ナナ ~ナナの想い~
「あっ・・・、ありがとう。」

私はうつむき加減に、お礼を言う。

なんだか頬が、熱い。


その男の子は、廊下の床に散らばったプリントを集めながら。

「このプリント、次の授業で使うやつかな?」

そう言う。

「う、うん。」

私も急いで、同じように集めながら、うなずく。


プリントを集めている、その男の子の横顔をチラッと見れば。

心臓の鼓動が、それに反応するように。

胸を大袈裟に叩き始めた。
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