危険中毒
それなら、今でも、
応えられると思った。


生きるも、死ぬも一緒。



その約束は、
果たせると思った。






なのに、結果は
私にとって
ひどく惨めなものだった。



私は
約束を守れなかった上に、
苦渋が待つ未来から
ゴウを解放する強さも
持っては、いなかった。


私は、唯、ジニーに
守られていただけだった。


手を汚す役目を
担ったのも、彼だった。


あんなに部下を
大切にした人だったのに。


だからこそ、
こんな選択が
できたのだろうか?


私には、その選択肢も
考え方も、わからない。


ただ
今、誓うのは、

はっきりしているのは

ゴウの死に様に対する
リベンジ


彼を追い込んだ輩に
対するソレが、
自分を追い立てる。



そして
この不気味な組織に
立ち向かおうとする
ジニーを


たった一人の
愛する男を

今度は、
自分が守りたいと
いうこと。


たとえ、
恋人に戻れなくても。



 
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