危険中毒
絶対

与えてやるか・・・



あんたの
望むモノを


与えてなんか
やるものか。


いま、
彼の無防備なこの瞬間に
殺してしまえば
ゲームは終わるのだろうか?

「アゥッ!!」

乳首に鋭い痛みが走り、
思わず身を屈める。


「油断したな。
まだまだ、だよ。
リディア。
殺気がでてたよ?」

歯を立てたまま、
引っ張られる。

「ぅぐっ!
痛いっ!離せ!!」

身を、サタンの方に屈め
なるだけ負荷が
かからない様にすると
更に力が加えられ、
そのまま、床に
組み伏せられた。


「ほら、血がでてる。」

サタンは、
うっとりとした表情で、
舌を這わせ血液を舐めとる。


「リディア。
ムーンから聞いていると
思うけど。
私を裏切ると、
この程度じゃすまないよ。」


再び、サタンは
乳房に頬ずりし、
甘えだす。


絶対に、抱きしめたりしない。


こんな鬼畜を。


こいつに与える
癒しはない。


悪寒に堪える。


私は、何とか、
切り抜けようと
方法を模索し始めた。



 
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