危険中毒
結局、

何かを閃く度

毒を吐こうとするたび

乳首に鋭い痛みを加えられ
その溢れる血液を
舐めとられるという事を、
繰り返された。



ジニーが・・・

ムーンが、

様子を見に来るまで、
その責めは止むことは
なかった。


私の眼は、
既に虚で、


彼を見つけたあと
意識を飛ばしたという。





 



意識に残る後悔は
不可抗力とはいえ
みっともない姿を
人目に・・・ムーンに・・
晒したこと。


ムーンは、そんな私を
殴りあいの揚句、
部屋に、連れ帰ってくれた。


ベッドの傍らで、
私がシャワーで、
アイツの唾液を清めた後
消毒する姿を
目で追っていた。


そして

彼は、今・・・
私を抱いている。


いまさら、何で?


あの日、泣き叫び、
抗議する私を
捨てたじゃない。


どうして
今更欲しがるの?

それは、



哀れみ?
慰め?


それとも

・・・・・
まだ、愛してくれるの?

私が、注ぐほどには。




 
< 105 / 352 >

この作品をシェア

pagetop