危険中毒
 

『確か・・・私も・・・

いえ、

リディアも、そうだった。』

リディアも、
政府高官の娘で、
奔放な性格と性癖の
持ち主だった。


政府・・・高官・・・

官僚・・・変死体・・・


『キーワードだな。』

キムがいう。

『最も、そのねーちゃんが
仏で上がったのは、数年前だ。

とっくに旦那とは
縁が切れてる。

モニカ、おまえ、
変なヤキモチやいて、
読み違えんじゃねーぞ。』

キムは言って、
私の頭をガシガシなでた。


『わかってるよ。
私の失態は親父の失態、
覚えてるって。
大丈夫だから。』

ジャングルで、
何度も作戦前に
聞かされた台詞。


私の失敗は、キムの失敗


そう、
つまらない感情に
振り回されて、

しくじる訳にいかない。


『おまえにしか、
頼めねーんだ。
旦那を助けるんだぞ。』

キムが任せたといった。



命に換えても守れ




いつだったか



作戦の前に言われた。


まだ

覚えてる。



傭兵の仕事



私は、仕事上の
パートナーであっても
ジニーを守る。






 
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